Hola!!
バルセロナ在住のShuri(@CafeconlecheBcn)です。
本記事は自分の備忘録もかねて、私が経験した配偶者ビザ申請から取得までの過程(スペインで取得する家族同居許可書がメイン)を書いていきます。
配偶者ビザですが日本人同士ですので日本にいる配偶者がスペインに住むために申請したビザになります。
私自身、学生ビザや労働ビザの申請や更新などは経験があるのですが配偶者ビザに関してはサポートも含めて初めてでした。
今まで何だかんだビザ関係では問題なく済んでいたのですが今回は過去1番時間がかかり、大変でした。
それでは1年以上も費やした配偶者ビザ取得の奮闘記をご紹介します。
配偶者ビザ申請の流れ(NIE/TIE取得まで)
まずは全体の流れを説明すると
簡単にですがこんな感じでしょうか。
本記事でメインで書くのは最初に挙げている家族同居許可書の申請から認可を受けるまでの過程になります。
家族同居許可書の申請について
まず家族同居許可書(Concesión residencia por reagrupación familiar)をスペインにいる配偶者(私の場合はバルセロナ)が居住している県当局で発行してもらわなければいけません。
申請に関しては弁護士に依頼しました。申請の流れとしては必要な書類を集め弁護士に渡し、オンラインで申請するといった形です。
家族同居許可書の申請に必要な書類
参考までに私が用意した書類を上げておきます。
- 申請書(EX-02)
- 住居に関する書類(Informe de vivienda para la reagrupación familiar de extranjeros:以下Informe de vivienda)
- NIE/TIE
- パスポート全ページ(2人分)
- 労働契約書
- 直近3ヶ月の給与明細
- 婚姻証明書(Certificado de mtrimonio legalizado y traducido al español) ※日本で発行された公文書なのでアポスティーユが必要、またスペイン語に翻訳されたもの
- 住民登録書(Volante de empadronamiento)
- 同居の証明書(Volante de convivencia)
- 宣誓書(Declaración jurada de cónyug o pareja)※他の配偶者やパートナーと同居していないという内容
- 会社に用意してもらった書類(所得税、社会保険、給与等 )
- Tasa Modelo790 codigo052*(税金の支払い書 )※21年5月時点では10.83€ でした
- 直近6ヶ月の同居記録証明書*(Volante histórico de convivencia de los últimos 6 meses)
*12のTasaと13の直近6ヶ月の同居記録証明書は追加で提出した書類
住居に関する書類(Informe de vivienda)の申請
コロナが流行りだしてすぐの時期だったので非常にタイミングが悪く、実際この書類を取得するのが1番時間がかかりました。
2020年3月13日に住所の変更手続きで役所を訪問。その時に住居に関する書類(Informe de vivienda)の申請用紙と申請の手順がかかれた書類をもらいました。
ちょうどこの翌日にロックダウンが発表されたのですぐに申請することは出来ませんでした。
6月の終わりごろにロックダウンが解除され、それから予約が取れたのが8月20日でした。
住居に関する書類(Informe de vivienda)の申請で必要な書類
参考までに私が提出した書類がこちら
- NIE/TIE
- パスポート
- 申請書(Solicitud de informe de adecuación de la vivienda)
- Tasa de la Generalitat de Cataluña の支払い書* 38.22€
- 賃貸契約書
- 直近の家賃領収書
- 直近の水道代、電気代の領収書*
役所の窓口でこれらの書類(すべてコピーを用意。賃貸借契約書だけ原本をスキャンされた)を提出。窓口の人から「書類はOK。後日担当の人から連絡する」と言われました。
*Tasaはカタルーニャ自治州政府のサイトからオンラインで支払うことが出来ました
*直近の水道代、電気代の領収書の提出を忘れていたみたいで、後日役所から提出するように連絡が来ました。提出場所と予約の日時は電話時に決めることが出来たのでラッキーでした
役所の人が来て家の中をチェック
9月の末ごろに役所の人がチェックしにきました。一応チェックに来る数日前に連絡があり、日程を決めていたのですが、
それより前に「時間空いたから~時頃に伺ってもいい?」といきなり連絡が来て予定変更(笑)
家のチェックは部屋の様子や広さを測っていたりしていたと思います。2人で住むには十分といわれました。
チェックの人いわく中には家の大きさに合わない人数で住んでいたり、物が散らかっていて汚く、足の踏み場に困るような家もあるようです(笑)
チェック自体はすぐに終わり、雑談の方が長かったような?(笑)
住居に関する書類(Informe de vivienda)の受け取り
多少時間がかかるとは言われていましたが2ヶ月たっても連絡がなかったので、
2020年12月10日にカタルーニャ自治州政府のカスタマーサービス(012)に電話をしたが繋がらなかったのでメッセージを送りました。
12月15日に「24時間~48時間以内に書類の受け取りに関してメッセージします」との返信がありました。
12月21日(24時間~48時間以内どころではないが)にSMSで「2021年1月15日までに書類を取りに来るように」と連絡があり、本文にあったURLから比較的早く予約を取ることが出来ました。
12月28日に予約していた役所の受付で「あなたのこの予約は窓口ではなく電話での対応ですよ」と言われ、一瞬時が止まりました(笑)
そう、私の予約が間違っていたのです。
ただ少し粘ったら特別に対応してもらえることに。SMS(書類を取りにくるようにという内容)がなかったらおそらく無理だったと思います。
またコロナの影響で役所が予約を制限していたのでガラガラだったのもプラスに働いたかもしれません。
Faborableで問題なしだったが
Faborable(1名呼び寄せるのに適当な家と判断された)になっていたので意気揚々と弁護士に報告したのですが、
書類を確認してもらうと「この住所に他に2人登録されているからこの2人分は登録削除する必要がある」とのこと。
実際には私しか住んでいないのでおそらく前の借主の登録が残っていた模様。
ということで再び役所に行く羽目に、、、
婚姻証明書(Certificado de matrimonio)
婚姻証明書として戸籍謄本を用意していました。ただアポスティーユ認証とスペイン外務省認定の法定翻訳人(traductor jurado)が行ったスペイン語翻訳が必要でした。
知人からバルセロナにいる法定翻訳人を紹介してもらったのですが、日本語に特化した翻訳人だったので少し驚きました。
2021年1月11日にメッセージを送り、金額や翻訳について伺い、12日にはメールで戸籍謄本を送りました。
14日には出来上がり、事務所まで取りに行きました。その場で一応ミスがないか確認したところ一ヶ所ミスがあったので指摘するとその日のうちに(翻訳人がその場にいなかったので受け取りは後日になった)修正してもらえました。
実は在バルセロナ日本国総領事館でも婚姻証明書(戸籍謄本発行後3ヶ月以内)と戸籍の記載事項証明*(戸籍謄本発行後6ヶ月以内)のスペイン語翻訳されたものを作ってもらいました。
一通10€と比較的安価で法定翻訳人が作るのと比較してみたかったのもありました。
*戸籍に記載してある事項を証明するもの
領事館HP:在バルセロナ日本国総領事館
<違いはあるのか?>
法定翻訳人の方が原文(日本語)をより忠実に書式なども含め翻訳されている一方、領事館の方(戸籍の記載事項証明)は少し省略されている感じでしょうか。
婚姻証明書はより情報が簡素になっていて、3ヶ月しか有効期限がないのもあり領事館の人から提出するなら戸籍の記載事項証明の方をおすすめされました。
弁護士に見せたら「領事館の方でも大丈夫だと思う」と言われましたが「提出してみないとわからない」とも言われました。
私は無難に法定翻訳人が作成してくれた方を提出しました。
同居の証明書(Volante de convivencia)の申請
同居の証明書を申請する前になぜか2人も住所に登録されていた(住居に関する書類の件)ので、その登録を削除できるか電話で聞いてみました。
しかし電話ではその対応はできないと言われたので、役所を訪問するための予約をとってもらいました。
予約日は2021年1月21日、3週間後くらいでしたがネットだと2ヶ月後くらいだったので、電話で直接聞いた方が早めに予約できるかもしれません。ただ電話も全然繋がらなかったです、、、
同居の証明書(Volante de convivencia)を取得。しかし・・・
窓口で説明し登録を削除してもらおうと思ったのですが、何と私しか登録されている人はいないとのこと。
どうゆうこと??というのが真っ先に頭に浮かんだが、もう一度確認してもらったところやはり私しか登録されていませんでした。
直近6ヶ月の同居記録証明書
2021年1月25日についに必要書類をすべて用意し、弁護士に渡しました。あとは待つのみ!
4月6日に弁護士に状況を尋ねるとまだ審査中とのこと。
4月20日に追加書類を求める返事が届いたと弁護士から連絡がありました。
その追加書類は、
- Tasa 10.83€
- 直近6ヶ月の同居記録証明書(Volante histórico de convivencia de los últimos 6 meses)
Tasaに関しては問題ない。払えばいいだけですぐに用意できる。しかし直近6ヶ月の同居記録証明書については役所に発行してもらう必要がある。
また役所行くの!?と思いつつ、
窓口の予約を見てみるとやはり2ヶ月くらいかかりそうだったので電話で早く取れるか頼もうとしたが全然繋がらず。
しかしこの手続きはオンラインで申請できるようなので今回はオンラインで申請してみることに。
オンラインで申請する場合15日ほどで書類が届くと書かれていたが、もっとかかるだろうと予想してました。申請日は4月21日。
5月17日に役所のカスタマーサービス(010)に電話で確認したところ配達状況などはわかりませんでした。申請自体は受付されていることを確認でき、担当部署の方にも伝えるということだったので、待つしかできませんでした。
結局書類が届いたのが5月27日でしたので約1ヶ月ほどかかったことになります。長すぎ!!
ちなみに上記の書類上でも誰かと同居していた記録がなかったので、なぜ他に2人登録されていたのか謎が深まるばかりです。
家族同居許可書の取得
追加の書類を2021年5月28日に弁護士に渡し、オンラインで提出。
6月4日に弁護士から連絡が来てついに家族同居許可書を取得することが出来ました!
2020年3月から準備を始め最終的に取得できたのが2021年6月でした。およそ1年3ヶ月くらいかかったことになります。
ホントに長かった~
ちなみにこの後は日本で家族同居居住査証(ビザ)の申請をしなければならないのですがそれについてはこちらを参考にしてください⇩
まとめ
本記事は家族同居許可書の取得までの過程、特に大変だったものを選んで書きました。
コロナの流行もあって書類を用意するのにかなり時間がかかったり、提出してからもなかなか結果が出なかったのでしんどかったです。
ただ対応のスピードはコロナ禍でなくても読めません。運もあるでしょうしね。
続編として日本で家族同居居住査証(ビザ)を取得し、スペインに戻ってきてからのNIE/TIEの申請を書く予定です。
それではまた!Hasta luego!!
コメント